世界遺産音楽館

ブルガリアの首都ソファから１２０km。リラ山脈の奥地にこの修道院はあります。起源は10世紀、イヴァン・リルスキーという修道士がこの地で隠遁生活を始めて以来、と伝えられていて、現在のような形になったのは、１４世紀。王の庇護を受け、僧院施設・文化が整えられて以来といいます。こんなに壮麗に見える大修道院も14世紀の大地震や、1833年の大火災など様々な苦難がありました。その上１４世紀の僧院文化発展の後、500年にも渡りブルガリアはオスマントルコ帝国の支配下に置かれました。当時はキリスト教を信仰することは勿論、ブルガリア語の書物を読むことすら禁止されていましたが、ここの僧院だけはそれが黙認されていたといいます。その当時ここの360の僧坊には全国から僧が集まり、密かにブルガリア正教を守り続けてきました。そして現在、ここはこの国最大の修道院です。そしてブルガリア正教の大本山ともなっています。

イメージとすれば、山奥から泉がわき、清流となって流れ出す感じを曲にしてみました。同じモチーフを何度か繰り返した後、別のモチーフら引き継ぎ、それが壮大になっていく、という構成です。